予想はアテにならないもの。

9月に入ってそろそろ順位が決まり始めてきたのでシーズン前の予想といかに現状の順位が違っているか比較。

まずはア・リーグから。


予想順位(だいたい3月下旬ぐらいに考えたハズ)
東地区           中地区           西地区
1.Rソックス        1.タイガース        1.エンゼルス
2.ヤンキース       2.インディアンス      2.マリナーズ
3.Bジェイズ        3.Wソックス        3.アスレティックス
4.レイズ          4.ツインズ          4.レンジャーズ
5.オリオールズ      5.ロイヤルズ


東地区はレイズの大躍進が予想外。今の順位を予想できたのは熱烈なレイズファン以外にはいなかったのではないか。好調の要因は投手陣と守備力の安定と見る。
Bジェイズは予想通りに打線が低調。ウェルズ、ローレンの復活はならず。トーマス解雇の時点で再建に入っていたのかもしれない。
オリオールズは再建途中の割りに大健闘。順位は予想通りでも勝敗数は大方の予想を覆すものだったはず。
Rソックスは予想通りの戦績。ラミレス放出は長年のウワサが現実のものになっただけでそれほど以外ではない。
ヤンキースはヒューズとケネディの不振が痛かった。サンタナ獲得を見送ってまでの賭けは失敗。打線は予想通り高齢化のおかげで額面通りの働きができていない選手が多い。


中地区はダントツの優勝候補のタイガースが大コケ。大誤算はマイナー調整中のウィリス、期待はずれに終わり解雇されたジャック・ジョーンズ、早々と離脱したジェレミー・ボンダーマンなど、誤算は挙げればキリがない。昨オフにマイク・ラベロ、今年7月にイヴァン・ロドリゲスを放出したので捕手難に陥っている。
ワイルドカード1番手だと思われていたインディアンスもリーの復活があったものの、サバシアが波に乗り切れず放出、ハフナーの不振と故障者の続出で一時は最下位に低迷。最近は3位まで盛り返してきたものの主力を放出したので再建に入ったか。
Wソックスはクエンティンのブレイクが大きい。これでメジャー屈指の強力打線は更に強化された。カブレラ、スウィシャー、コネルコが期待通りの働きをしていないものの、バーリー、ダンクス、フロイドが支える投手陣がカバーしている。
ツインズは下馬評を覆して首位を争っている。マウアーの復調、投手陣の安定が大きい。
日替わり打線が上手く昨日しているのは監督の采配に拠るところが大きいだろう。
ロイヤルズは開幕ダッシュ以外は良いとこなし。打線の軸がギーエン一人では苦しい。投手陣もメッシュやソリア、メイヘイが期待通りの働きをするも昨年12勝のバニスターが大乱調。ヒルマン監督は日本ハム時代以上に苦労しそうだ。


西地区はエンゼルスマリナーズの首位争いを予想していたものの肝心のマリナーズの不振は凄まじい。ここまで落ちるかというほどの戦績。プッツ、ベダード、シルヴァ、城島の不振、セクソン、ビドロの解雇、ホープ不在のマイナーと、来季以降も低迷の予感。
レンジャーズは予想外の健闘。ハミルトン、ブラッドリー、キンスラーが大活躍。投手陣は相変わらずだが打線がカバーしている。7月にはワイルドカードを狙える位置にいたが今年は若手に経験を積ませるシーズンらしい。強力打線が来季はさらに数字を伸ばすか。
アスレティックスも7月までは予想外の健闘だった。ブラントン、ハーデン、ゴーディンを放出して若手を多数獲得。今オフにはストリート、デュークシャーあたりも放出するかもしれない。球団移転も考えると、新球場オープン時に大物選手を獲得するために年俸を抑えているのだろうか。


結局西地区以外は予想外のチームが首位に立つことになった。
ワイルドカード争いは東地区か中地区の首位争いに敗れたチームになるだろう。