気持ちはわかるけど…
監督の気持ちはわかるけど…って意味じゃなくて球団の気持ちはわかるけど…って意味で。
メジャー屈指の貧乏球団のブルワーズが地道に若手を育てて、昨年は惜しい所まで行って、今年はついにポストシーズンを狙える所まで来た。
フロントの本気度は正真正銘のMAXで、プロスペクトを複数放出してまでサバシアを獲得した。
来年以降は引き止められないと分かっていても、それでも球団の未来を担う若手を出して今年に懸けた。
そこまでなら美談なんだけど、低迷期からブルワーズを育て上げてきたヨスト監督をこのタイミングで斬るのはいかがなものか。確かに9月に入ってフィリーズとアストロズに追い上げられて球団が焦り始めたのは分かるけど、ここで代行監督を立てても意味が無いのではないか。
これでポストシーズンを逃したら、ヨスト監督は本当に浮かばれないだろう。
松坂はサイヤング賞を絶対に取れない。
国内では「化け物みたいな成績」とか、「今年は絶好調」と言われているがメジャーの評価基準で言えば松坂が今年サイヤング賞を受賞することは絶対に有り得ない。
確かに勝敗数だけを見れば日本以上の成績を残しているし、防御率4点代前半ならとりあえず合格点のメジャー基準からすれば2点台は立派に見える。
しかしそれでも、仮に今年20勝したとしても、それでも松坂のサイヤング賞獲得は有り得ない。
それはクリフ・リーやロイ・ハラデーら競争相手との相対評価の上で有り得ないというのではなく松坂自身の数字に問題がある。
簡単に言えば、結局は予四死球の多さと投球回数の少なさが原因なのだ。
さらに今年に限っていえば、DL入りしたため登板回数が他の投手より少ないことも原因になる。日本のファンからすればDL入りしたことを考慮した上で評価して欲しい、という声も上がってくるのだろうが、それに対して反論するならDL入りした時点でサイヤング賞の受賞資格を失っていると言ってもいい。チームを1年間支え続けたエースに対して与えられる賞なのだから。
分けて書く
1日の続きでナ・リーグの順位比較。
この前は沢山書いて時間掛けすぎてアホ丸出しだったので分けて書こう、うん。そうしよう。
というわけで東地区から
1.メッツ
2.フィリーズ
3.マーリンズ
4.ブレーブス
5.ナショナルズ
メッツ浮上の要因というと沢山あるのだろうけど大きいのはペルフリーの台頭とサンタナの加入あたりか。序盤は出遅れたけど夏場あたりからチームがまとまり始めて前評判通りの順位に上がってきた。
ランドルフ監督の解任は浮上の要因かどうかは判断しづらいところ。個人的には解任を決断するのは早すぎた気が…
フィリーズはロリンズの不調がやや痛かった。リードオフが塁に出るか出ないかは上位争いにかなり響くので奮起を期待したい。昨年の奇跡をもう一度。
投手陣はブラントンの補強でついに先発のコマが揃った。今年はあいにく誰かしらが欠ける状態が続いているが数年は安泰。リッジも期待以上の働きなのでクローザー問題も解決。
マーリンズはレイズに次ぐ今年ナンバー2のサプライズ。ダントツの最下位候補だったのに8月まで優勝争いに加わったのは見事。まだワイルドカードなら狙えるので期待したい。
攻撃陣はカントゥがカブレラ級の働きとまではいかないまでもクリーンアップとして合格点の働きをしているのが大きい。また、レギュラーを掴みかけているロスにも注目。一方でハーミダ、ウィリンガムの不振が脱落の原因。
投手陣は前半戦は打線に助けられてきたがサンチェス、ジョンソンが復帰したのでノラスコとの三本柱が形成できるようになった。ミラーが制球難を克服すれば来年はいけるかも… リリーフは昨年同様優秀だがグレッグら一部投手の酷使が気になる。
一番の懸念は2006年デビュー組が調停権を得ること。今オフも再び焼け野原か…?
ブレーブスは補強失敗で今年を終えた。名将コックスはこのまま引退なのだろうか。
スモルツ、グラヴィンの後継者としてユーリエンスが出てきたがもう一人欲しい。
ユーリエンス補強だけは成功と言える。
打線はフランクーアらの不調が痛い。来季の復調に期待。
ナショナルズは新球場オープンで奮起を求められたが定位置に戻ってしまった。
投手、野手ともに補強に失敗した上に人材難で当分は浮上を望めそうにない。
最近の注目選手4
ボルティモア・オリオールズのジム・ジョンソン(Jim Johnson)
68回2/3を投げて防御率2.23は立派。とはいえ被安打、与四球などをみると先発の方が向いていそうだ。今年はミドルリリーフで経験を積んで、来季以降は先発にまわりそうな投手。
再建中のオリオールズにとって、計算できる若手が出てきたのは頼もしい。